平和学習教材の配布

被爆体験の継承や平和の発信を推進し、平和学習での活用を図ることを目的として紙芝居や絵本を無料配布しています。

※長崎市からの受託事業

申込方法

申込
方法
ご希望の場合は、「平和学習教材申込書」にご記入の上、発送希望日の1か月前までにFAX・Mail・郵便のいずれかでお送りください。
費用 無料
※ただし送料はご負担いただきます。ゆうパック着払いでお送りします。

作品一覧

紙芝居「瞳の中の子どもたち」

文・絵 田島英彦

20場面(A3横)
紙芝居・DVD(英語版有)

内容 >>

爆心地から700メートルの場所にあった山里国民学校で教員をしていた弓井一子さんの体験談をもとに作成。

山里国民学校の教員をしていた主人公は、校庭で防空壕を掘っているときに被爆。奇跡的にかすり傷で済みました。
多くの子どもたちの変わり果てた姿を見ても、あまりの痛ましさと衝撃に心が感じることをやめてしまったのか涙も出ません。

終戦後も亡夫の故郷である平戸で教員として働き続けました。
“瞳の中に生きているあの子たち、いま目の前で輝く瞳を向けてくるこの子たち、そして未来の子どもたちが真に平和な世界を手にすることを祈って”

市制施行120周年関連事業「長崎から伝える平和の紙芝居コンクール」長崎平和賞受賞作品。

紙芝居「城山国民学校の物語」

文・絵 マルモトイズミ

20場面(A3横)
紙芝居

内容 >>

爆心地から500メートルの場所にあった城山国民学校で教員をしていた三宅(旧姓:吉野)レイ子さんの被爆体験をもとに作成。

吉野レイ子さんは出勤のための身支度を終えたころ、自宅で被爆。
翌朝、瓦礫道を踏み分けたどり着いた先で見たものは、見るも無残な姿となった城山国民学校の姿、そして同僚・親友の死でした。
10月から稲佐国民学校の教室を借りて授業を再開すると、焼け跡の粗末な家にいるよりもよっぽど楽しかったのか、子どもたちは雨の日も風の日も学校にやってきました。
そして3月に迎えた卒業式は14名での寂しいものとなりました。この卒業式の後、2年間休校し1948年に、城山国民学校は城山小学校として再出発しました。

2014年現在、88歳になられた三宅(旧姓吉野)さんは、「生き残った者の使命として長崎の、そして城山校の出来事を、のちの世に伝えていかなければならない」と考えていらっしゃいます。
“もう二度と、誰もあんなひどい目に遭わないように。そして、あんなつらい悲しい目に、子どもたちを遭わせないために”

絵本「私たちが伝える被爆体験」

文・絵 長崎市立桜馬場中学校

34ページ(A4横)
絵本

内容 >>

長崎市立桜馬場中学校の生徒が、吉田勝二さん(爆心地から850メートルで被爆)の被爆体験講話をもとにシナリオや原画を考え絵本を作成。

吉田さんは、13歳のときに屋外で被爆。
顔に大きなケガを負い、足のももから顔に3回皮膚移植をしました。
手術が成功して包帯をとってからも鏡で自分の顔を見る気にはなりませんでした。
退院後、周囲からの視線が気になり家に閉じこもってしまいました。
お母さんの励ましもあり、しばらくして一つの決心がわき上がりました。
「じっとしていてもどうしようもない。自分にはこのつらさを乗り越えなければならない使命がある。自分が被爆者であることを堂々と示して、戦争の恐ろしさを伝えていこう。」

――その後、吉田さんは長い間語り部として被爆体験講話を行ってこられました。

”平和の原点は人間の痛みがわかる心を持つことです”